日蓮宗「本経寺」 住職 吉田英昭

番神堂と松の大木

境内の一角に法華三十番神を祭る番神堂がかつてあり、この中に七福神の一つ壽老人の木像があった。これは明治、大正、昭和と生きた郷土史研究家の奥田楽々斉という人が七福神の木像を彫り、篠山の七力寺に納められたもので、その当時の人は各寺を回って七福神参りをしたとかいわれている。

この番神堂の裏に巨大な松の老木があって、河原町にそびえ立ち、遙か野間街道や八上糯ヶ坪辺りより望見出来る程の大木で、篠山城主青山公が参勤交代で「下に、下に」と帰って来られ、この松が見えると供の物に「篠山に帰ってきたのう」と仰せられたと伝えられているが、昭和に入って切られて今はない。

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